電源用
GN-2シリーズ
JIS C 5381-11対応でImax20kA
クラスⅡSPDのミドルエンドモデル
GN-2シリーズは、公称放電電流8/20μs 10kA、最大放電電流8/20μs 20kAに対応したクラスⅡSPDのミドルエンドモデルです。コストパフォーマンスと必要なサージ耐量を両立しており、信頼性が要求されるシステムでご使用いただけます。
特長
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●電気式故障表示と電気式警報接点
故障表示と警報接点は電気式です。故障表示は正常時はLED(緑)点灯、SPD故障時および停電時はLEDが消灯します。電気式の故障表示は、指定するSPD分離器の動作(ヒューズ溶断)時や、SPD分離器(ヒューズ)の未装着の際もLEDが消灯します。 警報接点は警報接点端子(ALM)より出力し、c-a間はa接点出力(正常時:OPEN、異常時:CLOSE)、b-c間はb接点出力(正常時:CLOSE、異常時:OPEN)です。電気式の警報接点のメリットは、SPD故障時の発報はもちろんSPD分離器の動作、SPD分離器(ヒューズ)の未実装で、警報接点出力を行います。そのため、万が一のSPD分離器の動作やヒューズ未実装など、SPDの過電圧制限機能が発揮できない状態を回避できます。 尚、上記機能はSPDに電圧が印加されない状態(停電時)でも警報接点出力が行われますので、停電作業時に生じるSPDからの警報接点出力が不要な場合は、停電作業時にSPDからの警報接点出力を無効とする回路を付加するなどの処理をお願いします。
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●公共建築工事標準仕様書(平成31年版)の低圧用SPD クラスⅡに対応
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●漏電ブレーカの1次側にも接続可能
IS C 5381-12:2014の附属書Kでは、TTシステム(日本の配電システムを含む)において、SPDを漏電ブレーカの1次側に接続する場合、接地間にスパークギャップ、GDT等の電圧スイッチング素子を実装することが記載されています。GN-2シリーズは、N-E間にGDT(ガス入り放電管)を実装することで、漏電ブレーカの1次側にも問題なく接続可能です。
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●指定のSPD分離器をセットにした形名も追加
旧規格のJIS C 5381-1では、SPD短絡故障時の安全性が要求事項に無かったため、SPD分離器は主に50AF/50ATのMCCBを使用してきました。一方、新規格のJIS C 5381-11では、製造業者が指定するSPD分離器と組み合わせた状態で、SPD故障時の安全性の試験を実施しなければなりません。そのため、JIS C 5381-11に準拠したSPDを使用する場合、必ず指定のSPD分離器を接続する必要があります。 今回、指定のSPD分離器をセットとする形名を追加しました。このSPD分離器とのセット形名により、SPD分離器選定の間違いが無くなり、より安全にご使用いただけます。
- ※SPDはDINレールおよび取付金具(オプション)での取付が可能ですが、ヒューズはDINレールのみの取付となります。
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●二種耐熱
二種耐熱形低圧配電用サージ防護デバイスの登録製品を指定可能です。
シリーズラインナップ
(SPD単体 / 警報接点有り)GN-222A ・ GN-223A
(SPD単体 / 警報接点無し)GN-222※ ・ GN-223※
(SPDとSPD分離器のセット形式 / 警報接点有り)GN-222A-F ・ GN-223A-F
(SPDとSPD分離器のセット形式 / 警報接点無し)GN-222-F※ ・ GN-223-F※
※受注生産
型番の見方
外観図
仕様
形式 | SPD単体 | 警報接点有り | GN-222A | GN-223A |
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警報接点無し | GN-222※1 | GN-223※1 | ||
SPDとSPD分離器のセット形式 | 警報接点有り | GN-222A-F | GN-223A-F | |
警報接点無し | GN-222-F※1 | GN-223-F※1 | ||
試験規格 | JIS C 5381-11 | |||
試験クラス | クラスⅡ | |||
適用回路 | 単相3線 中性線接地 100V/200V | - | ● | |
単相2線 1線接地 100V | ● | - | ||
単相2線 1線接地 200V | ● | - | ||
単相2線 中性点接地 200V | ● | - | ||
三相3線 Δ結線 1線接地 200V | - | ● | ||
三相4線 Y結線 中性点接地 100V/173V | - | ● | ||
三相3線 Y結線 中性点接地 415V | - | - | ||
三相4線 Y結線 中性点接地 240V/415V | - | - | ||
防護モード※2 | L-L、 L-E | |||
最大連続使用電圧 Uc※3 | AC280V | |||
インパルス放電電流 | Ⅰimp (10/350) μs |
L-E間 | - | |
N-E間 | - | |||
公称放電電流 | Ⅰn (8/20) μs |
L-E間 | 10kA | |
L-L間 | 5kA | |||
L-N間 | - | |||
N-E間 | - | |||
最大放電電流 | Imax
(8/20) μs |
L-E間 | 20kA | |
L-L間 | 10kA | |||
L-N間 | - | |||
N-E間 | - | |||
電圧防護レベル | Up | L-E間 | 1.5kV | |
L-L間 | 1.4kV | |||
L-N間 | - | |||
N-E間 | - | |||
SPD分離器※4 | 外部 | |||
低圧側のTOV | 耐える | |||
対地間の電圧スイッチング素子(GDT) | 有り | |||
構造 | 一体形 | |||
故障表示 | 正常時:LED(緑)点灯 停電/故障時:LED消灯 | |||
警報接点 | 電気式 | |||
指定するSPD分離器 | ヒューズ/ホルダ | KLA2 30A(φ10x38mm)/485101 | ||
必要な数量 | 2セット | 3セット | ||
定格短絡電流 I SCCR※5 | AC220V 80kA※6 | |||
接続端子 | M5ネジ端子(M5用圧着端子を使用して接続) | |||
適用電線 | 3.5mm2~14mm2 | |||
推奨電線 | ライン側3.5mm2 接地側5.5mm2 | |||
温度・湿度 | 動作温度および保存温度:-40℃~+70℃ 相対湿度:95%以下 | |||
取付方法 | レール取付(35mm幅) または 取付金具(オプション)による直接取付 |
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取付箇所 | 屋内または盤内 | |||
外形寸法 (mm) | 警報接点有り | 50 × 110.5 × 60 | ||
警報接点無し | 50 × 95 × 60 |
※1: 受注生産
※2:ラインはL、接地相はN、接地はEと表記します。
※3:L-E間およびL-L間とします。
※4:SPD故障時にSPD又はSPDの一部を、電源系統から切り離すためのデバイス。
※5:指定のSPD分離器を連結したSPDに規定する電源系統の最大推定短絡電流。
※6:指定するSPD分離器接続時。
カタログ・取扱説明書
名称 | データ形式 | データサイズ | ダウンロード |
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SPD及びSPD分離器の配線方法 | 0.3MB | ダウンロード | |
雷害対策総合カタログ | 18.5MB | ダウンロード | |
SPD製品ガイド | 10MB | ダウンロード | |
GNシリーズ取扱説明書PDF | 1.4MB | ダウンロード | |
CADデータ | DXF | ー | ダウンロード |