床免震システム
SD-2
すべり方式で、フロアに伝わる地震力を頭打ちにする床免震システム
SD-2は、「すべり支承」と「すべり板」の間にすべりを生じさせる「すべり方式」により、地震力を頭打ちにする床免震システムです。機構が簡明で、設置時の面倒な調整は不要、しかも通常時はメンテナンスフリーです。建屋構造、フロア仕様、積載荷重に応じた床組み構造のバリエーションが可能です。
特長
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●免震支承・免震フレーム・フリーアクセス床の層で免震効果を発揮
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●建設技術評価書取得
免震装置の構造
SD-2は、免震支承・免震フレーム・フリーアクセス床の3つに大別され、フリーアクセス床のパネルサイズによってフレームピッチを合わせます。
免震の原理
SD-2の原理は、免震装置はすべり板とすべり支承の間に作用するせん断力が両者間の摩擦抵抗力以上のせん断力を伝わ らないようにする原理に着目したものです。摩擦係数は、すべり速度によって異なりますが、0.05〜0.15の間にありますので、上部構造物が剛体である 場合には50〜150gal※程度ですべりが生じることになります。繰り返しすべりが生じると、摩擦エネルギー消費による減衰効果により応答が低減されます。支承はテフロン材とステンレス板の低摩擦を利用し、ゴムばねを併用して変位制御を行います。
※ 9.8m/s2 = 980gal
免震効果
三軸振動台における実験の結果、600gal※までのさまざまな入力レベルにかかわらず、SD-2 フロア上の応答加速度はすべて200gal※程度となり、地震力の頭打ちが実証されています。
※ 9.8m/s2 = 980gal
設置例
[部屋全体の床を免震にする場合 ]
カタログ・取扱説明書
名称 | データ形式 | データサイズ | ダウンロード |
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地震対策総合カタログ | 4.1MB | ダウンロード |