雷害対策の概要
具体策の検討・導入に先立って知っておくべき雷害対策の全体像
雷害を防ぐ手法は、建物自体を直撃雷から守る「雷保護システム」と、施設内部に流れた雷サージ(異常電圧・電流)から機器を守る「サージ防護デバイス」に分けられます。どちらも巨大な直撃雷・誘導雷のエネルギーを建物外部へ安全に放出するためのシステムで、総合的に実施することが重要です。昭電が提供している雷害対策事業の全体像をご紹介します。
雷害対策の考え方
直撃雷・誘導雷に備え、雷サージを安全に接地へ導く系統を構築
雷サージは配線系統に侵入すると電位差を引き起こし、機器を破壊するため、安全に放出しなければなりません。直撃雷は屋上の避雷針(受雷部)から、高い耐電圧性能の引き下げ導線を通って、建物内部への影響を避けながら接地へ放出します。また、誘導雷は、引込盤や分電盤など、保護領域の手 前に電圧防護レベルに応じたSPDを設置することで、配線や接地間の電位差を抑制します。
雷害対策の方法
「雷保護システム」で直撃雷から、「サージ防護デバイス」で誘導雷から建物内を保護
雷害を防ぐ手法は、建物自体を直撃雷から守る「雷保護システム」と、施設内部に流れた雷サージ(異常電圧・電流)から機器を守る「サージ防護デバイス」に大きく分けられます。どちらも巨大な直撃雷・誘導雷のエネルギーを建物外部へ安全に放出するためのシステムで、総合的に実施することが重要です。昭電ではこの外部と内部両方の対策を最適化した総合的な対策をご提案します。
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雷保護システム
直撃雷による建物の火災や破壊、人体の損傷などの直接的な被害を防ぎ、建物内部での異常な過電圧を防止する。受雷部、引下げ導線および接地システムからなる。
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サージ防護デバイス(SPD)
雷電流およびその分流電流並びにそれに起因する電気磁気的な影響で発生する誘導過電圧(雷サージ)から建物内の設備機器を防護する。
雷害対策のプロセス
調査・診断から設計、工事、保守まで総合的な雷保護システムを提供
総合的な雷害対策の導入には、雷サージの侵入や接地システム間の電位差に備えたシステム設計が重要になります。昭電では、調査・診断から設計、工事、保守まで総合的な雷保護システムを提供いたします。
「雷害対策の基礎知識」ページ一覧
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雷の発生と雷害の種類
雷害対策を理解するために、まずは雷が発生するしくみと雷撃の種類についてご紹介します。
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雷害対策の必要性
企業の事業継続に甚大な被害を引き起こす「雷サージ」とその対策の必要性を説明します。
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雷害対策の概要
雷害対策を理解するために、まずは雷が発生するしくみと雷撃の種類についてご紹介します。
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雷保護システム
雷保護システムおよび外部雷保護システムについてJISで規定されている内容から説明します。
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サージ防護デバイス
(SPD)雷保護システムの建物内部対策であるサージ防護デバイスについて関連規定などを説明します。
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雷害対策の用語解説
雷害対策に取り組むうえで参考となる保安器に関する技術用語をご紹介します。
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[技術資料]
雷発生頻度・雷サージ電位上昇雷発生頻度・雷サージ電位上昇など雷害対策の技術資料をご紹介します。