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SPDの保守点検方法         

SPD保守点検の必要性とその方法

SPDは製品寿命や雷サージの侵入により故障するケースがあります。そのため、定期点検を行って状態を把握しながら安全に使用することが重要です。昭電は、アレスタチェッカーなどの現地点検ツールのほか、故障表示機能や警報接点出力機能を備えたSPD開発などにより、遠隔監視を含めた効率的な点検の実施を推進しています。ここではSPDの保守点検の必要性とその方法をご紹介します。

SPDの設計寿命、交換の時期

SPDも保守が必要! メンテナンスフリーでは故障の原因に!

SPDもその他多くの電気製品と同じく、寿命があります。設計寿命は10年と設定しておりますが、下図のように落雷による雷サージの侵入頻度や設置する環境により劣化が早まることが想定されます。そのため、SPDの定期的な点検を推奨します。主な点検方法には「SPDの故障表示の確認」「測定器による特性点検」「SPDの故障警報の監視」があります。

SPDの点検・更新期間について

期間を守って点検・更新を!

最新のJISでは電源用SPD、通信・信号用SPD、接地間用SPD、電源用SPD分離器ともに目視点検が一般建築物では2年、重要施設は1年、精密点検が一般建築物では4年、重要施設は2年を規定しています。また、製品の更新は10年程度を推奨しております。

SPDの定期点検方法

アレスタチェッカーでの点検のほか、最新のSPDでは故障表示やアラート発報により故障確認が可能

SPDを現地などで簡単に点検する方法としてこのような点検装置「アレスタチェッカー」により行うことができます。測定したいSPDの端子に赤もしくは黒のクリップを接続して測定開始ボタンを押すだけで簡単に測定が可能です。

SPDの故障表示例[電源用SPD]

表示により一目で故障確認が可能

最新のSPDでは製品故障を目視にて確認できる故障表示機能が実装されているため、一目で確認することができます。例えば、電源用クラスⅠSPDの「AFD-Sシリーズ」では機械式故障表示を採用しているため、正常時は「緑」を表示していますが、故障すると「黒」表示になります。電源用クラスⅡSPDの「AFD-Tシリーズ」では電気式故障表示を採用しているため、正常時は「LED」が点灯していますが、故障すると消灯になります。また、警報接点出力を実装しているタイプでは、遠方でのアラート確認が可能です。

SPDの故障表示例[通信・信号用SPD]

通信・信号用SPDの故障監視システム

通信・信号用SPDの「ASGシリーズ」では目視で確認できる故障表示以外にも、警報接点出力を実装しているため、遠方でのアラート確認が可能です。その他、オプションでサージカウンタを取り付けることで、雷サージがどの程度の頻度で侵入しているかを確認できます。